フクシマ 今昔写真
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南相馬市原町区萱浜(かいばま)海岸
福島県南相馬市原町区萱浜海岸は福島第一原発から10㌔圏外にあり、 緊急時避難準備区域が早くも2011.9.30に解除された地区 。2013年に初めて訪れた頃、街中は普通の生活のように見えたが、この地区だけは別格だった。しばらく護岸工事で行けなかったが、20年2月に通行でき丘から眺めた景色は一変していた。田畑や家屋がすべて植林地と太陽光パネルの海に覆われ、悲しくなった。
天明3年(1783年)浅間山噴火 が起き、この地の中村藩も大飢餓が発生、藩存亡の危機に見舞われる。家老の久米泰翁は人口不足を補うために、北陸地方から真宗移民受け入れを提案。これは幕府から禁止されていたこと。しかし、久米は職を辞任し、私財を投じて寺を建て移民受け入れを徐々に開始した。寺参りは御法度ではなかったからだ。新潟から500㌔の必死の旅を終えた子孫がこの地で農業をしていた土地である。
21世紀の選択は農業を捨て、東京資本を入れた太陽光パネル建設だった。これでは原発と同じ構造になるのではないか?